ようこそ、ホテル・カリフォルニアへ 🎵
- Zara Credo

- 7月8日
- 読了時間: 2分

私はこの1か月、ずっとブログを書いてきました。英語が自分の人生に与えた影響について、いつも一生懸命に考えてきました。人生を変えたようなこと、一番意味のある出来事、そんな「大きなこと」ばかりを思い出そうとしていました。
でも、とうとうネタが尽きてしまいました。英語のおかげで起きた大きな出来事は、すべて書き尽くしてしまったんです。今は、自分の枠を超えて思い出そうとしているけれど、正直、もう何も思い浮かばないのです。

ある日、町全体が一日中停電になりました。しかも夏。家にいれば、まるでオーブンの中にいるみたいに暑くて焼けてしまいそうでした。だから私は、別の町に出かけて、外食して買い物でもしようと決めました。
その町に着いて、ショッピングカートを取ったとき、ふと懐かしい曲が聞こえてきました。「♪Welcome to the Hotel California, such a lovely place, such a lovely face...」昔の曲。ただの1曲にすぎないはずなのに、流れ続けるその音に、なぜか胸の奥がじんわりしてきて、気がつけば目に涙が浮かんでいました。

この曲は、祖父が大好きだった曲だということを思い出しました。私を育ててくれたのは祖父で、よくこの曲を歌ったり流したりしていて、私も一緒に歌っていました。
歌うことは祖父がとても好きなことのひとつで、私が歌うのを見るのも大好きでした。だから、私のためにカラオケとマイクを買ってくれたんです。マイクが壊れると、祖父は何度も修理して、また使えるようにしてくれました。

このシンプルな歌が祖父のことを思い出させてくれました。スーパーで流れていたこの英語の歌が、祖父と過ごした美しい子ども時代を思い起こさせてくれました。
そして気づかせてくれました。英語はいつも大きくて人生を変えるものばかりではなく、時には小さなことの中にもあるということを。一曲の歌、ひとつの思い出、ひとときの瞬間。
英語はいつも大きな出来事で現れるわけではありません。時には、思いがけない場所で訪れる静かなひとときのような、小さな瞬間の中にもあるのです。
その英語の歌が、私に美しい何かとつながるきっかけをくれました。そして、おそらくそれが私が英語をずっと好きでいられる理由のひとつなのかもしれません。
英語は私をつなぎ続けてくれます。世界だけでなく、大切な人々や思い出とも。




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