英語が私に帰る道を見つけさせてくれた

発展途上国で育つのは大変なことです。チャンスは限られており、ほとんどの仕事はまともな生活を送るには十分な給料をもらえません。どれだけ一生懸命働いても――昼夜を問わず働いたとしても――その報酬だけでは必要なものや夢を叶えるには足りないのです。

裕福な家庭に育たなかった多くの普通のフィリピン人にとって、海外に行くことが唯一の希望のように感じられます。私たちは「海外に行けば人生が良くなる」「もっと稼げるようになる」と信じています。そして、ある意味ではそれは事実です。しかし、海外に行くことは単に飛行機のチケットを買うだけの話ではありません。必要なのはスキル、自信、そして何よりも語学力、特に英語力なのです。

だから私は中等教育課程で英語を専攻しました。心の奥底で、この道がもっと多くの扉を開いてくれると信じていたからです。そして実際にその通りになりました。卒業後、私は強く「旅をして教えたい」と思うようになり、ベトナムへ移住しました。海外で教えることが、ようやく自分の人生を変えてくれると信じていたのです。

でも、それは私が想像していたほど簡単ではありませんでした。言葉が通じない場所に住み、家族から遠く離れ、毎日が試練の連続のように感じる――本当に圧倒されました。たしかにチャンスはありました。教える仕事にも就くことができました。でも、ひとりきりでいること、不安やプレッシャーに押しつぶされそうになること――それはとても大変でした。特に、夢しか持っていなかった若い女性にとっては。

幸いなことに、私はオンラインで英語を教えるアルバイトをしていました。その仕事が私を支えてくれました。そして気づいたのです。「海外に行くことだけが成功の道ではないのかもしれない」と。「もしかしたら、この場所で、自分の人生をもっと良くできるのかもしれない」と。

だから、私は帰国しました。でも、帰ることは「諦め」ではありませんでした。それはまるで息をつくような安堵の感覚でした。私は経験と知恵、そして目的を持って帰ってきたのです。そしてオンラインで英語を教え続けながら、生徒たちが英語を学ぶことに喜びを見いだせるように手助けを始めました。

今、私はフィリピンにいます。海外のように多くは稼げないかもしれませんが、生活できて、成長できて、大切な人や場所のそばにいられるだけの収入は得られています。英語がそのチャンスをくれました。英語が私に自由を与えてくれたのです。どこからでも働ける力――たとえ自宅からでも――そして意味のある人生を送る力を、英語が与えてくれました。

昔は、「成功するには国を出なければならない」と思っていました。

でも今はわかります。

本当に必要だったのは、正しいスキルと――少しの勇気だけだったのです。

それだけで、自分が望む人生を築けたのだと。未来が見えず、不安や行き詰まりを感じているすべての人へ――どうか希望を捨てないでください。自分自身に投資しましょう。どこにいても扉を開くことができるスキルを学んでください。 私にとって、そのスキルは「英語」でした。英語は私の人生を変えてくれました。 きっと、あなたの人生も変えてくれるはずです。

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