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英語は人生の救世主!



フィリピンで育った私は、英語が常に日常生活の一部でした。英語は私たちの第二言語であり、学校でも授業は英語で行われます。でも、英語が身の回りに溢れていても、私にとって英語は自然なものではありませんでした。母語はフィリピン語で、英語は基礎しかわかりませんでした。簡単な英文は書けても、文法は理解しておらず、流暢さもなく、読解力も低かったのです。さらに、英語で長い時間集中したり覚えたりするのも大変で、苦労していました。


それでも、学生時代の初めの頃、私はあまり気にしていませんでした。英語はただ「やらなきゃいけないもの」というだけでした。でも、家族に危機が訪れ、私は勉強を続けられなくなりました。大学を一学期と夏の間、休まなければならなかったのです。

その学校生活からの一時的な離脱が、私に大切な気づきを与えてくれました。——「ここで終わりたくない」。私は、自分の学びを最後までやり遂げたいと思ったのです。



そこで私は、大きな決断をしました。故郷を離れ、フィリピン南部にある母の故郷へ引っ越したのです。友達もお金も、安心できる環境も何もありませんでした。けれど、ひとつだけあったのは「目標」でした。

本を買う余裕もなかったので、休み時間はいつも図書館で過ごしました。必死に勉強し、少しずつ英語を効果的に使えるようになっていきました。文法、語彙、読解力の向上に集中し、とにかくできる限りの努力を続けました。


やがて、その努力が実を結びました。私は毎学期、常に成績上位者の一人となり、学年3位や4位に入るようになりました。成績が良かったおかげで、奨学金ももらうことができました。

さらに、学生チューターとして働く機会を得て、少しではありますが収入も得られるようになりました。その小さなチャンスが、やがて大きな一歩につながったのです。



十分な勇気と貯金を持って、私は教育学部英語専攻の学位を目指し、インターナショナルスクールへ転校しました。インターナショナルな環境の中で、私の英語力はさらに向上し、さまざまな国の学生にオンラインで英語を教えるチャンスも得られました。

3年間、学業と仕事を両立させながら過ごし、ついには学位を取得し、教員免許試験にも合格することができました。


今では、私は正式な教員免許を持つ教師となり、自分と同じように子どもたちが英語を好きになれるようサポートすることを使命としています。




英語の学習を頑張っている皆さんへ、私からのメッセージです:


諦めないでください。最初から流暢に話せる必要はありません。上達には時間がかかります。たとえ今は自信がなくても、前に進み続けてください。小さなことから始めて、もっと読む、もっと聞く、もっと話す、そして練習できる環境に自分を置いてみてください。 簡単ではありませんが、その努力には必ず価値があります。私にできたのなら、あなたにもきっとできます。

 
 
 

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